ランダムサンプリング調査を始める場合、まず何をすべきか? 何をどこまで分析するかを明確にすることです。それによってサンプル数は決まってきます。例えば、性×年齢別まで分析したいとすれば、一つのカテゴリーに100s以上あれば、精度の高い分析が可能です。
男性 10代
20代
30代
40代
50代
60代
70代以上
女性 10代
20代
30代
40代
50代
60代
70代以上
以上のような14カテゴリー別まで分析が必要であるとすれば、1400sが目安になってきますが、回収率が60%と予想されれば、1400÷0.6≒2333sが必要になってきます。しかし予算等の現実問題で2333sのサンプル数を確保することが難しい場合が多々発生してきます。理想的には各カテゴリー100sですが、統計学的には1カテゴリー30sでもよいのではないか、と当社では考えております。根拠としては、30sを越えてくると、急激に数値が安定するからです(誤差が小さくなる)。従って、この事例では、30×14÷0.6=700sでも構わないでしょう。しかし、上述の事例は各カテゴリーの回収率が均等なものとして計算してありますが、男女とも若い年代は回収率が低く、年代によってばらつきがあります。対処法としては、国、地方自治体等の世論調査の回収率を参考にすれば、よいのではないでしょうか。