中山義秀 なかやま・ぎしゅう （1900-1969）
明治33年10月5日福島県生まれ。芥川賞作家。
1918（大正7）年、早稲田大学高等予科に入学。
1922（大正11）年、横光利一らと同人雑誌『塔』創刊、小説『穴』を発表。
翌年早大卒業。中学校の英語教師を経た後、昭和13年『厚物咲【あつもの
ざき】』で第7回芥川賞を受賞。
1964（昭和39）年、『咲庵【しょうあん】』で野間文芸賞受賞。
1966（昭和41）年、芸術院賞受賞。そして、1969（昭和44）年癌を患ったの
ち、悪性貧血のため死去。享年69歳。
〔主な著作〕
・『碑』 1939 （昭和14）年
・『美しき囮』 1940 （昭和15）年
・『信夫の鷹』 1948 （昭和23）年
・『残照』 1948 （昭和23）年
・『芭蕉庵桃青』未完 1970 （昭和45）年
〔中山義秀氏と八木義徳〕
八木義徳は早稲田大学在学中の1934（昭和9）年12月、師・横光利一氏を 初めて訪問した際、居合わせた友人の中山義秀氏を紹介され、交流は始まりました。
1959（昭和34）年12月25日、三重県伊賀町柘植に建立された横光利一文学碑の除幕式が催され、八木義徳と中山義秀氏は遺児横光象三・佑典両氏、川端康成氏、白川渥氏らとともに出席。1962（昭和37）年9月10日、中山義秀氏の故郷である福島県岩瀬郡長沼町に中山義秀文学碑が建立され、八木義徳はその除幕式に招かれました。
〔八木義徳の中山義秀氏に関する著作・評論・解説〕
・『中山義秀』 文芸 1955年
・ 書評・中山義秀『二つの生涯』 風景 1960年
・ 書評・中山義秀『台上の月』 週刊読書人 1963年
・『義秀文学碑の一日』
（「日本現代文学全集81 阿部知二・中山義秀」月報）
講談社 1967年
・『義秀さんの思い出』 風景 1969年
・ 書評・中山義秀『芭蕉庵桃青』 北海道新聞 1970年
・『中山義秀全集第3巻』解説 新潮社 1971年
・『中山義秀全集第9巻』解説 新潮社 1972年
・『中山義秀と“郷愁”』 波 1972年
〔中山義秀関連スポット〕
・中山義秀記念文学館
アクセス ： 福島県白河市大信町屋字沢田25
Tel ０２４８-４６-３６１４
Fax ０２４８-４６-３７０２